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雪の室生寺

女人高野とも呼ばれる室生寺。

 

日本を代表する写真家、土門拳がこの寺の雪景色を撮ることに大変な努力と苦労があったということは知っていた!

 

2012年1月24日、高野山に初めて向かうことになったのだが、その前にこの室生寺を訪れることにした。

 

ここに羅列した写真で解るように初めて訪れた室生寺が雪景色であった!

土門拳がなかなか遭遇することが出来ないでいたこの雪景色が目の前にあるのがとても不思議であった!

入り口付近の風景!

敷地内の風景

法隆寺五重塔に次いで日本で2番目に古く、国内最小でもある五重塔とそこに至る鎧坂!

この雪の室生寺の写真を振り返り過去の思い出として記録しておこうと思い、もう一度土門拳について調べて見た。

そうすると自分が知らなかったことが沢山解り、いかに自分が貴重な体験をしたのかということを思い知った!

 

土門拳の室生寺に対する熱い思いを伝える為にネット上で調べたことをそのまま下記に引用します。

 

 

室生寺は、戦前戦後を通じ、土門拳が40年通い詰め、代表作『古寺巡礼』の原点となった、奈良県宇陀市の山寺です。

 

土門拳は「はじめてお寺に行ったのは、昭和14年12月の暮れ、奈良の室生寺が最初」と自伝に記しています。南大和の山あいにひっそりと建つ室生寺。そこで弥勒堂の釈迦如来坐像に出会ったことが、その後の長い古寺巡礼の始まりとなります。

 

土門は当時の室生寺の住職、荒木良仙老師に「春夏秋冬のうち、いつの室生寺が一番美しいと思うか」と尋ねたことがある。老師は「梅の室生寺、桜の室生寺、青葉の室生寺、石楠花(しゃくなげ)の室生寺、冬枯れの室生寺、みなそれぞれに美しいが、強いて好みをいえば、全山白皚々(がいがい)たる雪の室生寺が第一等であると思う」と答えた。

 

何度も通った室生寺だが、その雪景色だけはどうしても撮れずにいた。58歳で2度目の脳出血を発症し、車椅子生活を余儀なくされた土門は、室生寺のカラー作品集を企画し、そこにはぜひ雪の風景を加えようと思い立つ。

78年2月中旬から約1カ月、奈良の病院と室生寺門前の橋本屋旅館で雪を待った。だが、雪は降らない。「もう1日だけ」。そう言って滞在を延ばした3月12日の朝、玄関を開けると一面の雪だった。橋本屋の奥本裕会長はそのことをよく覚えている。

当時、旅館の女将だった母親が寝間着のまま「先生、雪」と叫んで知らせると、土門は「とうとう降ったね」と言って2人は手を取りあい、涙を流して喜んだ。「ドラマみたいな話。従業員もみな泣いていた。午前中に解けてしまう雪だったので慌てて境内に行き、車椅子の土門さんを弟子が担いで撮影していた」。土門にとって最初で最後の雪の室生寺の撮影になった。

室生寺を後にする時、更に吹雪いてきたのであった。

とても感慨深い思いであった!

 

一期一会!この奇遇な出会いに感謝!