2025年8月14日、石川県の穴水町にある千手院に写真作品の奉納をさせて頂きました。
今回の奉納も素晴らしいドラマが有りました。
その課程を紹介したいと思います。
昨年の11月25日、能登のまだ行ったことの無い神社を参拝することを思いつきました。
能登町などを廻った後、Google mapで周辺の地図を見ていた時、穴水町の海岸沿いに千手院というのがあるのが目に留まりました。
そして〝ここにどうしても行かなければならない〟ととっさに思ったのです。
金沢にも〝千手院〟という寺院があるのです。
この金沢の千手院は2020年に作品を奉納させて頂いていて、僕にとってとても大切な寺院です。
僕の出生の時の逸話を含め、奉納までの流れを下記のブログで紹介していますのでご参照ください。
https://www.gen-minamishima.com/2021/03/23/千手院-林幽寺への奉納/
Google mapをみながら海岸沿いにある千手院に辿り着く事が出しました。
1月の大地震に続き、9月の大雨にでここも輪島や珠洲ほどではないにしてもかなりの被害を受けていました。
階段を上がりきると本堂の扉が開いていました。
中に入っていいもか躊躇していたのですが丁度、屋根瓦の修理をしている人がいたので声をかけて中に入ってよいか確認しました。
とても受け答えが良く、〝よくお参りに来てくれました。ありがとうございます。どうぞ中に入ってお参り下さい〟と返ってきました。
(後で分かったのですが彼らは本山である高野山の金剛峯寺から修復の応援に来ていた僧侶たちだったのです)
その時の写真です。
本堂に上がり、心静かに〝般若心経〟を唱え始めました。
しばらくすると不思議な事が起こりました。
目を開けていたのですが視界の弱い左右から強い瞬きの様な光がきたのです。
異次元の中に身を置いているような不思議な感覚です。
いったい何が起きているのか分からない思いでした。
お参りを終えた本堂を出て、先ほどの方たちにもお礼を言うと、とても丁寧な受け答えが返ってきました。
とても充実した清々しい思いでお寺を後にしたのでした。
まだ陽があるうちに違う寺院に行こうと移動し始めました。
山中を走り抜けていると沈みかけた太陽が樹間から素晴らしい光りを放っています。
撮影したい衝動が湧いたのですが、先を急ぐ気持ちと、〝いつでもまたこのような写真は撮れるだろう〟という撮らない方の選択をしている自分がいたのです。
しかし、絶対に後悔すると思い車を数十メートルバックさせて三脚を出し樹間からの光を撮り始めたのです。
沈み行く夕陽は早く、山肌の下に隠れそうになる前になんとか捉える事が出来たのです。
するとまたまた思っても見ない事が起きたのです。絞りを絞って太陽をキラリと表現した時、普段だと出るはずがない別の光りの輪っかが出たのです!
とっさにこの光りを見た瞬間、先ほど読経の時に見えた光とシンクロしたのです。
〝そうか!この光を見せてくれるために先ほどの本堂の光が先行して僕を誘導してくれたのだ〟
心が震え、夢中でシャターを切りました!
その光を見た時、密教(真言宗)で使う転法輪という法具と重なり合いました。
そしてその瞬間〝天法輪の光明〟というタイトルが浮かび上がり、是非とも千手院に奉納をしたいという強い思いが湧いて来たのでした。
年を越して前から予定していた21世紀美術館でのグループ展の準備に追われていました。
作品を選択している課程であの時千手院の近くで撮ったあの写真が頭の中に急浮上してきたのです。
普段だと奉納する作品は未発表の物が多く、事前に公開するという事はほとんどしません。
しかし今回は能登の復興への祈りを込めた他の作品と一緒に是非、展示したいという思いが強くなって来たのでした。
一番大きなA1サイズの額装にして展示する事にしました。
作品展の前日、搬入をしたのですが一番、要となる素晴らしい位置に展示する事になりました。
数日前からなんとか奉納をしたいという思いを伝えたく画策していました。
すると昨年にランタンを使ったイベントが千手院であった事を知り、NPOの中心人物である森本敬一さんという名前を見つけました。
FBを通して連絡を撮る事が出来、奉納の希望を伝え21世紀美術館に展示する事を伝えると北原住職と共に搬入の日に見に来てくれることとなったのです。
写真をお二人に見せることが出来ました。
そして未定ではあるが奉納をさせて頂くということを受け入れてもらう事が出来ました。

21世紀美術館の展示を終えて、奉納が出来る日を探っていたのですが、なかなかタイミングが巡って来ません!
お寺の中もまだまだ荒れていて掃除や修復に時間が掛かっているようです。
ボランティアに入っての手伝いもしたかったのですが、これもなかなか時間が取れなくて悶々とした日々が続いていました。
森本氏のFBの記事を見ていて今年もランタンを飛ばす〝復興の灯〟というイベントがあることを知りました。
そしてイベントの準備をするボランティアスタッフを募集していることもわかったのです。
ピンときた僕は森本氏に連絡をしてこの日のイベントに合わせて奉納したいという旨を伝えたのです。
そしてどうせなら普段なかなか参加出来なかったボランティアにも参加させて頂けるようにお願いしたのでした。
今までいろんな寺院や神社への奉納をして来ましたが、このようなスタイルでの奉納は初めてで、とっても新鮮なワクワク感がありました!
8月14日、いよいよイベントの日が来ました!
金沢を早く発って10時前は到着してNPO のボランティアスタッフたちと合流しました。
全体での一日の流れの確認をして流しソーメン、キャンドル、ランタンの準備などを行いました。
日も暮れてきた頃、住職の読経、奉納式を執り行って頂きました。
昨年、この作品を撮影をしてからようやくこの瞬間を迎える事が出来て感無量でした!
この日はプロジェクトマッピングの第一人者である長谷川章氏による演出もあり、幻想的な空間が現れていました。
キャンドルを並べて作った文字もあり、ギター演奏、そして最後にはそれぞれの復興の思いを書いたランタンを夜空に飛ばして素晴らしいフィナーレを迎える事が出来たのでした。
素晴らしい方たちとイベントを準備し、作品の奉納もさせて頂くことが出来ました。
全ての方たちに感謝です!