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栃尾観音堂への奉納

2025年12月20日、奈良県にある栃尾観音堂に写真作品の奉納をさせて頂くことができました。

 

まずは栃尾観音堂について天川村の観光ページから紹介いたします。

 

『この栃尾観音堂で300年間大切にお祀りされてきた聖観音菩薩立像・大弁財天女立像・金剛童子立像・護法神像は、江戸時代初期の遍歴の僧「円空」の作で、どの像も見るものを惹きつける穏やかな微笑みをたたえています。円空は江戸時代初期、岐阜で生まれて23歳で出家、32歳の時に木仏12万体作像の悲願をたてて、北海道から関西まで旅し、64歳で入定するまで、多種多様な仏像・神像を彫り残しました。大峯の地でも2度入峯し、山上ヶ岳などで厳しい冬のさなかの越冬修行を行っています。栃尾観音堂に安置された4体はこの大峯入峯の際に残されたもので、群像として見られるものは珍しく、円空仏の中でも傑作と評価の高いものです。また、彫りの深いものは珍しく、特に護法神像は彼が初めて彫ったものとして注目されています。今にもやさしく話しかけてくれそうな温かい親近感に満ちた円空仏は、時代を超えて心に響くものがあり、拝む者を魅了してやみません。』

 

5年前、2020年7月23日、熊野本宮大社へ奉納に向かう道中。

地図を見ながら移動している時、ずっと以前から気になっていたこの観音堂が目に留まりました。

奉納は翌日だし時間のある今しかないと立ち寄る事にしたのでした。

観音堂には円空作の木像がガラス戸の向こうに安置されていますが、施錠されていました。

 

しばらくすると年配の男性が現れて話しかけてこられました。

瀬上さんという方で、この近くに住んでいてこの観音堂の堂守をしているということでした。

 

親切に色々と円空や作品について話しをして下さいました。そしてせっかくだからと施錠を解き、照明を点けてくれ中の作品を一体一体、丁寧に見せてくれたのです。

 

普段はそんなに来る事はないようなので、まさに最高のタイミングで彼とお会いする事ができて奇跡のような体験をする事が出来たのでした。

 

以下、当時の写真です。

あのころから円空に興味を持ち始めて色々と書籍などを読みあさっていたのでした。

 

色々と読み進む内に僕が大切にしている瀬織津姫との接点が浮かび上がって来たのでした。

瀬織津姫は封印された神様ですが、円空はその封印を解いて瀬織津姫を供養するように瀬織津姫の祀られている神社などに木物の奉納を続けたと言う事です。

【菊池展明著『円空と瀬織津姫』楓淋堂 上下巻の内の下巻:白山の神との対話】に詳しく書かれていて、僕の中で霧中の課題であった瀬織津姫と白山との関係性も明らかになったのです。この本を繰り返し読み、円空の出生地であり、足跡の多い岐阜県にも度々足を運びました。

 

今年になってふと栃尾観音堂の事を思い出しました。

そういえば5年前、熊野本宮大社への奉納に向かっていると瀬上さんに伝えた時、〝よかったらいつでもこのお堂にも奉納して下さい〟と言われたことを思い出したのです。

いつも頭の片隅にはあったのですが今、円空への思いが高まっている中で急浮上してきたのです。そして瀬上さんも出会ったときにすでに高齢だったし今も存命だろうかという懸念も湧いてきたのでした。

 

なんとか奉納に繋げたいと思い、秋にあった別の奉納やイベントが落ち着いた頃に連絡を取ってみたのでした。

電話の向こうからは元気で快活な彼の声が響いてきて嬉しく思いました。

奉納に付いても快く了承して頂くことが出来て安堵と感謝の気持ちで一杯でした。

 

こうして自分の中にある瀬織津姫、白山、円空、奉納というラインがひとつに繋がったのです。

 

12月20日

約束の11時 瀬上さんと5年ぶりの再開でした。

般若心経をあげて作品を奉納させて頂くことが出来ました。

 

奉納した作品は金沢にある瀬織津姫神社で早朝に撮った朝焼の作品です。朝焼の中に龍がいて瀬織津姫を感じる作品です。

画題は『瀬織津姫の御魂』です。

 

無事に奉納が終わり、お堂を後にしようとした時、祝福するかのような光りに包まれました。

 

瀬上さんとはまたお会い出来る日を楽しみにしていると伝え別れたのでした。

 

感謝です。